坂田 陽子 教授
Yoko Sakata, Professor
専門分野:認知発達心理学
主な科目:認知の生涯発達心理学
胎児期・乳児期から高齢期まで,人の生涯にわたる認知の変化を概説します。特に,記憶や注意能力,日常生活に必要な認知能力の年齢に伴う変化について,さまざまな実験結果に沿いながら取り上げていきます。
卒論課題の例:
○母親の言葉がけが乳児の恣意的な視聴覚関係の発見に及ぼす影響
○心の理論と実行機能との発達的関連性の検討 —抑制機能および時間的抑制に注目して—
○視線方向と感情顔の相互作用時における高齢者の注意
久保 南海子 教授
Namiko Kubo, Professor
専門分野:認知発達心理学
主な科目:老年心理学
わが国は、5人に1人が65歳以上の高齢者という、世界一の高齢社会です。社会のなかで高齢者が安心して暮らしていくために、また私たちが高齢者とともに生活していくためには、高齢者の心や行動を理解することは重要です。この授業では心理学を中心に,医学,社会福祉学などの観点も含めて「高齢者」や「年をとること」について概説します。
卒論課題の例:
○加齢にともなう言語流暢性の変化
○老年期と青年期における世代別生きがい感
○健常児と発達障害児における視覚的興味の比較
蒲谷 槙介 准教授
Shinsuke Kabaya, Associate Professor
専門分野:発達心理学
主な科目:社会性の発達
ヒトは産まれてからしばらくの間、一人では生きることができないため、必然的に養育者等の他者と関わり合うことになります。そしてその関わり合いの中で、自分や相手の感情・心境を察する能力を徐々に身につけていくと言われています。この授業では、幼少期における他者と関わる能力の発達プロセスについて、様々な視点から論考して行きます。
卒論課題の例:
○意思決定の個人差を生じさせる要因 —成人のアタッチメントと「甘え」の視点から—
○アタッチメント・スタイルが喪失に対する認知に及ぼす影響 —対人関係の喪失に着目して—
○大学生がもつ子ども観 —レパートリーテストを用いた探索的研究—
髙野 恵代 准教授
Yasuyo Takano, Associate Professor
専門分野:発達臨床心理学
主な科目:青年期の発達と心理
青年は,子どもと大人の中間に位置する難しい年頃です。たとえば,友人や恋人と楽しい時間を過ごしている時もあれば,進路はどうしようかと悩み,時には親に反発して親子喧嘩をすることもあるでしょう。この授業では,青年の発達について,青年自身の「個」の側面と他者との「関係性」の側面から概説します。
卒論課題の例:
○幼少期の愛着スタイルが青年期の恋愛観に与える影響
○青年期における第二反抗期経験と心理的自立との関連 —母子関係に着目して—
○大学生の居場所感と過剰適応の関連
※主として学部授業を担当している教員のみを掲載しています。