レポートの書き方や研究方法など、
心理を学ぶうえでの基礎となる“心理学の作法” を学びます。
「人間のこころ」には形がなく、目に見えないものです。心理学ではさまざまな手法を用いて、「感情の変化」や「心の変化にともなう行動」を数値化して捉え、人間の心理に迫ろうとしています。そんな心理学を学ぶ上で欠かせない「心理学研究法」を学ぶのがこの授業。加えて、研究のゴールの一つであるレポート作成についても、書き方やルールを修得します。
授業では課題に3~4名のグループで取り組み、最終的に研究の手順や結果をレポートにまとめます。1年を通じて、レポートを書き上げるテーマは全部で7本。繰り返しデータ収集とレポート作成をすることで、心理学研究の基礎を身につけ、さらに、仲間と力を合わせて取り組むためのコミュニケーション力のほか、探究心や主体性など、心理学の研究はもちろん、社会でも役立つ力を身につけることができる授業です。
まずは研究のベースとなる心理学の理論や先行研究、研究の進め方などを各クラスの担当教員がレクチャー。
その説明をもとに、学生たちは自ら実験者、実験参加者に分かれて、心理学の研究法を体験的に学んでいきます。
写真は「触二点閾(しょくにてんいき)」に関する実験に取り組む学生たち。
この授業では、学生自身が実験者、実験参加者となり、体験を通して研究目的を正しく捉え、また知識を定着させることに役立てています。
この授業ではグループのメンバーが力を合わせて1本のレポートをつくりあげます。
提出後のレポートは、表記の誤りの指摘や、より良い文章表現の具体例など、余白にびっしり担当教員からのアドバイスが書き込まれます。