実験→分析→発表→レポート作成。
本格的な研究テーマを題材にグループで協力しながら学生が主体的に進めます。
「心理学研究法実験演習(認知)」で取り上げる研究テーマは「注意」や「記憶」など、人間の情報処理に着目したものです。学生は4~5人のグループになって、「1.実験、2.分析、3.研究発表会、4.レポート作成」の順で、研究を進めていきます。
「実験」は、学生自身が実験参加者を募ることからスタート。これは学生にとって初めての経験で、実験教示の方法や個人情報の取り扱いなど、実験の細やかな手法を実践の中で学んでいきます。「分析」では、エクセルや専門的な統計ソフトも活用します。その後、分析によって得た結果をグループで考察し、意見をまとめ、その内容を「研究発表会」で発表。「聴き手」は、実験内容を知らない他グループのメンバーなので、わかりやすく、正しく実験内容を伝えていくことが大切です。そのような発表を通して、プレゼンテーション能力も鍛えていきます。グループで協力しながら、心理学の研究を最初から最後まで自分たちの力で進めていくことで、具体的な心理学研究の手法を学ぶことが、この授業のゴールです。
実験参加者の募集から、参加者への教示、実験の実施まで、すべて学生がおこないます。
実施する実験内容も、パソコンを用いた実験など、1年時より高度な内容に取り組みます。
実験結果を数値化するために、エクセルや専用のソフトを使って分析します。
分析用用やデータの読み解きには専門知識が必要ですが、担当教員がきめ細かく指導し、確かなスキルが身につきます。
分析結果をもとに、自分たちの仮説は正しかったのかを考察し、研究成果をまとめます。
その内容を研究発表会で披露。他の学生に、いかにわかりやす伝えるか、工夫を凝らして成果を発表します。